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タロット

上級への入り口:占星術、カバラ、トート版、自分の解釈

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タロットの奥には、占星術やカバラと結びついた象徴の体系が広がっています。上級へ進むための地図と、自分だけの解釈を育てる方法を紹介します。

このページの目次

(中級・読む時間の目安 5分)

ここまでで、タロットを読むための基礎はひととおりそろいました。最後の回では、さらに深く学びたい人のために、19世紀から20世紀にかけて作られた象徴の体系を紹介します。すべてを覚える必要はありません。「こんな世界がある」と知っておくだけでも、カードの絵に込められた意味が見えるようになります。

1.占星術との対応

黄金の夜明け団は、大アルカナ22枚を、占星術の7つの天体(太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星)、12星座、3つの元素(風・水・火)に割り当てました。たとえば魔術師は水星、女教皇は月、女帝は金星、皇帝は牡羊座、塔は火星、世界は土星です。現代ではここに天王星・海王星・冥王星を加え、愚者=天王星、吊るされた男=海王星、審判=冥王星とする読み手も多くいます。占星術を知っている人なら、カードの性格を星の性格から理解できるようになります。

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2.天体と結びついたカード

魔術師(水星)・女教皇(月)・女帝(金星)・塔(火星)・世界(土星)。カード事典の対応欄でも確認できます。

3.小アルカナと星座

同じ体系では、小アルカナの2〜10の36枚にも、黄道12星座を10度ずつに分けた36の区分(デカン)が割り当てられています。たとえばワンドの2〜4は牡羊座、カップの2〜4は蟹座に対応します。さらに各カードには天体も結びつけられ、カードの細かなニュアンスを読み解く手がかりになります。デカンは太陽が一年をめぐる道のりの決まった区間なので、これらのカードは暦の日付としても読めます。たとえばワンドの2はおよそ3月21〜30日、カップの3はおよそ7月2〜11日です。日付は世界のどこでも同じで、南半球では季節の呼び名が変わるだけです(『Tの書』自体はデカンをレグルス星から数えましたが、このサイトはクロウリーや現代の多くの読み手と同じく、春分点から数える通常の黄道、つまり回帰黄道を使っています)。ナイト・クイーン・キングは一つの星座の20度から次の星座の20度まで(約1か月)を受け持つので、その期間を目安として添えています。エースとペイジは、三つの星座にまたがる一年の四分の一の区画全体を司るため、デカンの日付はありません。読むとしても季節の目安までで、ワンドのエースなら蟹座から乙女座、つまり6月下旬から9月下旬ごろです。このサイトの占いでは、この日付をあくまで補助の目安として添えています。

4.カバラと生命の樹

エリファス・レヴィ以来(もとはクール・ド・ジェブランの着想です)、大アルカナの22枚はヘブライ文字の22字と結びつけられてきました。黄金の夜明け団の体系では、愚者がアレフ、魔術師がベト、と順に対応し、世界がタウになります。さらにカバラの「生命の樹」という図では、22枚は10の球体(セフィラ)を結ぶ22本の小道に、小アルカナのエースから10は10のセフィラに対応するとされます。数札の数の意味が、生命の樹の各段階と重なっているのは興味深い点です。

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5.トート版タロット

トート版は、アレイスター・クロウリーが構想し、画家フリーダ・ハリスが1938年から1943年にかけて描いたデッキで、クロウリーの死後1969年に出版されました。占星術やカバラの象徴が絵の隅々まで描き込まれ、現在も多くの研究者に愛されています。名称にも特徴があり、「力」は「欲望(Lust)」、「正義」は「調整(Adjustment)」、「節制」は「技(Art)」、「審判」は「永劫(Aeon)」、「世界」は「宇宙(Universe)」と呼ばれます。コートカードはナイト・クイーン・プリンス・プリンセスの4階級で、数札には「愛」「平和」などの短いタイトルがついています。ウェイト版で基礎を固めたあとにトート版を見ると、同じカードの別の顔に出会えます。

6.トート版で名前が変わるカード

ウェイト版の力・正義・節制・審判・世界。トート版ではそれぞれ欲望・調整・技・永劫・宇宙と呼ばれます。

7.自分で解釈を育てる

体系を学ぶことと同じくらい大切なのが、自分の経験から解釈を育てることです。レイチェル・ポラックは、カードの絵をじっくり見て、そこから物語を自由に広げることの大切さを繰り返し説いています。同じカードでも、出会った場面や時期によって、あなたにとっての意味は少しずつ変わっていきます。

8.解釈を育てる方法

  • カード日記:1枚引きの記録を続け、カードごとに「私にとっての意味」を書き足していく。
  • 対話:カードの人物になりきって「あなたは何をしているの?」と問いかけ、答えを想像して書く。
  • 比較:別のデッキで同じカードを見比べ、共通点と違いを探す。
  • 学び合い:ほかの人の読み方を聞き、自分にない視点を取り入れる。

9.これからの旅へ

このコースで学んだのは、タロットを読むための地図です。地図があれば迷わずに歩けますが、景色を味わうのはあなた自身です。カードを引き、絵を見て、感じたことを言葉にする。その繰り返しが、いちばん確かな上達の道です。よろずごよみのタロットカード事典と1枚引きを、あなたの旅の灯りとして使ってください。

10.自分だけの解釈が育った例

たとえば、半年ほど1枚引きの記録を続けた人が、「カップの7が出た日は、予定を詰め込みすぎて何も選べなくなっている」ことに気づいたとします。事典の「多すぎる選択肢、夢想」という意味とつながりながら、その人の生活に根ざした、より具体的な読みが生まれています。これが「解釈を育てる」ということです。よくある間違いは、占星術やカバラの対応を全部覚えないと上級者になれないと思い込むことです。体系はあくまで地図のひとつです。記録から生まれた自分の言葉も体系も、どちらも大切な道具です。

11.練習

カード事典で、自分の誕生日の星座や好きな天体に対応する大アルカナを探してみましょう。そのカードの絵の中に、星座や天体らしさがどこに表れているかを見つけて書き出してください。

12.確認クイズ

問1. 黄金の夜明け団の体系で、「魔術師」に対応する天体は?

  • 水星
  • 火星
  • 土星

答え:水星。魔術師は知性とコミュニケーションの星である水星に対応します。

問2. トート版で「節制」にあたるカードの名前は?

  • 技(Art)
  • 宇宙(Universe)
  • 欲望(Lust)

答え:技(Art)。トート版では節制は「技(Art)」と呼ばれます。欲望は力、宇宙は世界にあたります。

問3. 自分だけの解釈を育てる方法として、この回で紹介されていないものは?

  • 決まった意味以外は使わないようにする
  • カード日記をつける
  • カードの人物と対話する

答え:決まった意味以外は使わないようにする。体系を学ぶことに加え、日記や対話、比較などを通じて、自分の経験から解釈を育てることがすすめられています。

13.カードを引いてみる

よろずごよみのタロット占いは、登録なし・無料で1枚引き・3枚引き・二者択一・ケルト十字を占えます。78枚の意味はタロットカード事典で調べられます。

読んだら、あなたのことも占ってみよう

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